人工透析(血液透析)治療とは
慢性腎不全になった場合、体内で不要な水分や物質を体外に出し、尿毒素に汚染された血液を、きれいにして体内に戻す治療が必要となってきます。その治療こそが人工透析(血液透析)治療です。これは、人工腎臓と呼ばれるダイアライザー装置に体内の血液を送り、本来腎臓が果たしていた機能の一部である水分の除去や老廃物質・有害物質の除去、電解質の濃度調節、血液pH(酸−アルカリ性)の改善を行い、血液をきれいにして体内に戻す治療で、日本国内の腎不全患者さんのほとんどが選択しています。透析治療は、症状により多少異なりますが、平均週3回・1回4〜5時間行われるのが一般的です。当院でも、週3回・1回4〜5時間を平均治療時間としています。
腎不全を患った患者様の生命維持を担う人工透析医療
腎臓がほとんど機能しなくなった場合、生命を維持していくためには、人工透析か腎臓移植を行うしか道がないのが現状です。過去には、腎不全になると、尿毒症で死ぬしかありませんでした。しかし医学の進歩により、たとえ腎臓が全く機能しなくなったとしても、人工透析を行い続けることで社会復帰できるようになったのです。現在、全国では約31万人の患者様が透析治療を受けておられ、その数は毎年約1万人ずつ増え続けていると言われています。
オリエンテーション
当院での透析生活(入室時間、持参物、各種検査・診察内容、透析開始〜終了、食事、定期薬等)について、院長より詳しいご説明を行います。また、この日に、患者様それぞれの今後の透析スケジュールを具体的に決定いたします。
人工透析(血液透析)
オリエンテーションの際に決定したスケジュールに基づいて、週3日1回4〜5時間の透析治療を行います。患者様の透析ライフが健やかで快適な日々となるよう、医療スタッフ全員でサポートを行うとともに、過ごしやすい環境づくりに努めます。
定期検査
患者様の透析ライフが健やかな日々となるよう、当院ならではの充実した医療機器を駆使し、定期検査を実施しています。
◎血液検査(月2回)
◎胸部X線検査(月1回)
◎心電図検査(月1回)
◎心臓超音波(心エコー)・頸部血管エコー・腹部エコー検査(年1回)
※他、患者様ぞれぞれの症状に応じて検査を実施します