腎臓内科・人工透析

むくみ(浮腫) 肺水腫、胸腹水貯留を含めて

人の体を構成する成分の中に占める水分量は実に全体の約50〜70%に及びます。このうち血管の中を循環する血漿成分が約3分の1を占めます。60㎏の体重のひとで約10〜15㎏に相当する量です。残りの3分の2は細胞内にあるわけですが、血管内でも、細胞内でもない空間が組織間質と呼ばれます。むくみはこの間質に滲み出た水分です。指で押すと凹(へこみ)ができて、なかなか消えない。夕方に、靴下のゴム跡が残る。体重が1日に2㎏以上増えるなどが症状の特徴です。胸膜腔にたまったものを胸水、とくに急激に貯留し呼吸不全を伴うものを肺水腫、腹腔内にたまったものを腹水と呼びます。

健康な状態では浮腫はほとんど生じません。心臓病、腎不全、糸球体腎炎やネフローゼ症候群、肝硬変症などの全身性の浮腫を生じる病気があります。脚の浮腫では深部静脈血栓症という静脈の病気があります。栄養状態を含め、綿密な診察に基づき、心臓超音波検査腹部エコー検査や腎機能検査を駆使し、病因を解明して参ります。

慢性腎臓病 身体で、ろ過器の役割を担う大切な腎臓


【腎臓は何をするの?】

老廃物の排泄や水分の調節、電解質バランスの調節、造血刺激ホルモンの分泌、ビタミンDの活性化、血圧の調節など、人間の身体で必要不可欠な役割を果たす腎臓。中でも尿を作って身体の外に出す、いわゆる尿の生成により血液を浄化する「ろ過機能」は、体内のバランスを維持するのに最も必要な機能と言えます。

【腎臓は働き者】

心臓から送り出された血液は腎動脈から1分間に約200ml送られ、腎臓の「糸球体」でろ過され、原尿(尿のもと)が作られます。腎臓でろ過される原尿は、1日あたり150〜180Lといわれています。糸球体でろ過された原尿は、尿細管や集合間で身体に必要な塩分などのミネラルや蛋白質などが再吸収され、水分量の調整も行われます。実に原尿の99%は体内に再吸収され、最終的には約1.5リットルが尿として体外に排出されます。この「糸球体」と「尿細管」をあわせて「ネフロン」と呼ばれます。1個の正常な腎臓には約100万個のネフロンがあります。驚くべきネフロンの構造と機能です。

【慢性腎臓病】

腎不全を来たす病気には、糖尿病性腎症、糸球体腎炎、高血圧・動脈硬化、膠原病、心筋梗塞などの心不全を契機にするものなどがあります。これらの原因で、その重要な役割を果たすネフロンの数が減り、腎臓の機能が低下します(慢性腎臓病:CKD)。失われたネフロンは元に戻れないのです。「慢性腎不全」を発症すると、尿が作れなくなり、本来、体外に出されるはずの水分や老廃物質、有害物質が体内にたまってしまい、体内バランスがくずれて生命を危険にさらすことになります。

【当院の取り組み】

当院では、まず腎不全を回避するための取り組みとして、糖尿病や高血圧などの基礎疾患の診断治療を着実に図って参ります。腎機能はもとより臓器障害に関わる検査・評価を行って参ります。ネフロンの予備力を喪失し腎不全に至ったとき、当院では人工透析治療を快適な施設でお受け頂くことができます。

ネフロン
ネフロン

人工透析とは 7%の仕事量を維持

慢性腎不全状態で、腎機能がほぼ失われた患者様が、週3回・1回4時間の血液透析を行った際に代行できる1週間分の腎機能の仕事量は、健康な人(腎臓が1秒も休むことなく、約1ml/分の尿を作っている)の約7%(健康な人:24時間×7日=168時間・透析患者様:4時間×3回=12時間)です。透析患者様が日常生活を支障なく過ごすには、この7%という数値は維持し続けなければならないのです。回数や時間を短縮するということは、それだけ透析を減らすということになります。当院では週3回の5時間透析を基本として透析患者様の健康と生命の維持に寄与しています。

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人工透析

月・水・金曜日午前8:30〜10:00(入室)
午後15:30〜17:00(入室)
火・木・土曜日午前9:00〜10:00(入室)